Decredは素晴らしい通貨であることは再三申し上げておりますが、そのような素晴らしい通貨が価格が上がらなかったのには理由があります。
一つはマイニング企業による売り浴びせです。
以前はDCRはASIC(通常の何千倍の計算能力を持つPC)によってマイニング企業に独占的にコインを占められておりました。そのASICマイニングによって集められたコインが集中的に売られることでDCRの価格は長期のダンピングにあいました。
DCRの月足を見てみましょう。

1度250ドルまで行きましたが、マイニング企業によって急激な売り浴びせにあい、最低価格で価格が30分の1ぐらいまで下げられてしまいました。
これを危惧したDCRコミュニティーはブロック報酬の変更を行いました。
初期のブロック報酬割合(PoW重視)
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Decredがローンチされた当初、ブロック報酬は以下の割合で分配されていました。
PoWマイナー: 60%
PoS(ステーカー/有権者): 30%
トレジャリー(開発・運営資金): 10%
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DCP-0010: PoS主導への移行(10/80/10)
2021年末に提出され、圧倒的な賛成多数で可決された「DCP-0010」によって、割合が大きく変更されました。
PoWマイナー: 10%
PoS(ステーカー): 80%
トレジャリー: 10%
変更の背景:
一部の巨大なPoWマイナー(ASICマイナー)が、獲得したDCRを市場で継続的に投げ売りし、価格を不当に抑え込んでいる(悪意のあるマイナーによる攻撃)というオンチェーンデータがコミュニティによって明らかにされました。これに対抗し、長期的なエコシステムの健全性を重視するDCRホルダーに報酬の大部分を移行させる決断が下されました。
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- DCP-0012: PoW報酬の最小化(1/89/10)
その後も悪意あるマイナーによるダンピングが収まらなかったため、、2023年に提出された「DCP-0012」により、PoWの報酬はさらに削減され、現在の体制が確立しました。これが現在も使われている比率になります。
PoWマイナー: 1%
PoS(ステーカー): 89%
トレジャリー: 10%
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上記の変更のおかげでブロック報酬の多くは今はチケットのステーキングをしているコインホルダーに渡るようになり、マイナーはほぼすべての報酬を失うことになりました。
2024年ぐらいの段階ではマイニングで稼いだ貯金を使ってずっとダンピングを続けていましたが、
2025年の11月から現物を切らしてしまい、おそらく撤退してものだと思われます。
これらの変更によりマイナーからの圧力はなくなったかと思われましたが、まだ敵が残っていました
それはTier3の取引所です。
透明性の低い一部の中小取引所が、顧客から預かったDCRを無断で市場で売却している(顧客資産の流用)います。
その取引所はもう半年以上出金を停止しています。そして一つでなく複数の取引所が共謀している可能性が高いと考えています。
彼らは、DCRの価格が高騰した場合に現物を顧客に引き渡せなくなる「取り付け騒ぎ(バンクラン)」を恐れ、人為的に価格を抑え込もうと躍起になっています。
おそらく、ほかの顧客資産を売却した資金で証拠金を作りDCRのレンディングでダンピングを行っていますが、現物の数には限りがあるためいずれは破綻する運命にあります。
